SILVA
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SILVA ヘッドライト

コンパスでは世界的に有名なスウェーデンのメーカーSILVA。シルバは「森」を表す言葉。森と湖に囲まれた北欧のスウェーデンに拠を構えております。北欧、欧州を中心に販売されていたブランドですが、この度弊社は正規販売店としてSILVA製品の販売を開始致しました。

まずはアカリセンターでございますのでヘッドライトからご紹介させていただきます。シルバ製品はその特徴として非常に優れたデザイン性を持ちます。デザインだけでなく手堅い性能と操作性を合わせもちます。必要十分にして実用的なスペックです。特におススメしたいのはインテリジェントライトと呼ばれる機能を持ったヘッドライトです。SILVAには何種類かございますが、本日はその中でも一押しのライト「トレイルランナー」をご紹介します。
'09 Outdoor Industry Award を受賞したこのモデルはデザイン、性能とも品名の通りトレイル(山道)を疾走するランナーに最適な製品だと私も思いました。
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SILVA(シルバ)トレイルランナー(Trail Runner) ヘッドランプ

SILVA トレイルランナーは単三電池2本仕様。電池は後頭部に配置されるセパレートタイプ。コンパクトなバッテリーケースは30mmとやや幅広のバンドに綺麗に収まっております。一体感がありとてもシンプルでカッコイイです。そう言えば、2AAという設定のヘッドライトはあまり見たことがありません。意外と珍しいのではないでしょうか?
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ヘッドバンドの幅30mmですが、一般的なヘッドライトのバンド幅が25mmなのでルックス的にはかなり太いものに見ます。また、バンドの裏地にはシリコンゴムが付いております。生ゴムほどは装着感に違和感はなく素肌に触れてもあまり刺激を感じませんが、ズレ防止にはかなり効果があります。
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このシリコンゴムがハンドのズレを低減させます。実際に付けましたがかなりいい感じです。ヘルメットなどにも付けました布ゴムバンドだけのものに比べればかなりシッカリとしております。ホルダーなどの余分なアクセサリーがなくても充分な把持が得られるのは素晴らしいと思います。
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光源となるLEDユニット部は非常にユニークな形状です。鉤状に突き出たユニット部は右手で角度を変えることが出来ます。照射角の調整は無段階。ボディ内部のゴムの抵抗により角度を固定します。他のメーカーがよく採用しているラッチ方式の角度調整ではどうしても好みの角度に個人差が出てしまうものです。このライトのように任意で調整できるのは実に便利だと思います。

この角度から見ても分かると思いますが、額の部分にあたるマウント部はかなり広くて丈夫なものです。額の形に添うようにアールを描いたマウントの縁には滑り止めのゴムが巻いてあります。これもまた滑り止め効果が期待出来ます。
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中心にメインLED、両サイドに横方向に拡散光を発するサブLEDが2灯付いております。このサブLEDがとてもいい仕事をします。配光に強弱のないムラのない美しいものです。
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スイッチ部は左側にあります。スイッチボタンは少し凹んだ状態になっております。これは収納時の誤点灯を防ぐためと思われます。慣れないとちょっと使い難いかも。親指で押すと押しやすと思います。スイッチを一回押すとHiモード、スイッチを押すごとにMed、Lowと減光します。Lowから次を押すとHiに戻ります。OFFにする場合はスイッチ長押しとなります。OFFの状態からスイッチを3秒間長押しすると点滅モードになります。このスイッチ操作はちょっと好みが分かれるかも知れません。ただ、多機能性を重視したヘッドライトが多くリリースされる昨今では割とシンプルなものだとも思います。スイッチボタンが大きくて押しやすいのはうれしいですね。

それでは肝心の明るさと配光を見てみましょう。
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照射距離約6m
ワイドな拡散光照射です。LEDユニットを正面から見た画像でも分かるかも知れませんが、メインLEDのレンズはディフューザー加工が施されております。似たものですとPEAK エルキャピタン ステンレスモデルのそれに近いです。これくらいの距離をこれだけ広く照らせれば歩くことも走ることにも苦労はしません。もちろん、手元作業でも充分にその性能を発揮すると思います。
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やや横から見るとこんな感じ。SILVAインテリジェントライトと呼ばれる配光の感じが分かりますでしょうか?横にワッと広がっている様が伺えます。実際に付けますとここまで広くても視界では明るい部分に目がいきがちなので最初はその広さの具合が分かりませんでしたが、しばらくヘッドライトをつけたまま行動しているとあることに気が付きました。目だけを動かした時にその照射の広さを実感したのです。視界のほとんどを薄らとですがカバーしていることが分かりました。一点を明るく照らすことは出来ませんが、トレイルランナーはその必要がありません。あくまでも走ることを目的とした人にとっては一点のみを明るく照らす必要がないからです。むしろ、視界を広く保つことで自由でフレキシブルな行動をとることが重要だからです。明るさこそ昼間には及びませんが、視野の広さは充分に確保することが出来ます。

とまぁ、こんな感じです。頭に付けたときの装着感が非常に良いです。特に額の部分のマウントの安心感は他ではあまりありません。大抵、この部分にはスポンジ状のシートが付いておりますが、激しい運動をすると滑ってあまり収まりが良くない場合があります。それに比べるとセパレート式の効果もあってか前後からガっつりと挟まれる感じです。この感覚が嫌いだ、、という人もいます。特に激しい運動をする必要のない方であれば、バンドが一本式ですから首にかけてしまうのもアリだと思います。

ただ、ひとつ注意してほしいのはヘッドライトを頭から外す時。鉤状になったLEDユニット部をつかんで外すのではなく、額のマウントの部分、もしくはスイッチ側の部分をつかんで外すのがベストだと思います。構造上鉤状の部分は決して丈夫とは思えませんからね。

SILVA トレイルランナーは全体的に見れば非常によくできたヘッドライトです。明るさや配光だけでなくバンドなどのアクセサリーの一つ一つに拘りと工夫が感じられます。現在のシルバ製のヘッドライトの中では一押しのライトの一つです。

SILVA(シルバ) 37241-1 トレイルランナー(Trail Runner) ヘッドランプ