MSHD

先日ご紹介したエナジャイザーの防爆ヘッドライトについて捕捉も含めてご紹介いたします。

オレンジの鮮やかなボディのMSHDはATEX防爆認証を取得したモデルです。ATEXとヨーロッパのATEX防爆指令を満たすもの。静電気の発生を抑制する素材を使用しているのが特徴です。ですから、概ねどこのメーカーのATEX認証の防爆ライトも同じような材質、質感をもったものになります。また、使用光源であるLEDも認証登録製品以外は使用ができませんので、同じ年代に製造されたモデルであれば初期照度に関して言えばさほど違いはありません。

さて、 改めて見てみると個性的なデザインです。四角い顔がやはり無骨でカッコイイ。角度調整部分はかなり丈夫です。個体差もあると思いますが、かなりシッカリとした硬さで少し首を縦に振った程度では角度が変わるようことはありません。スイッチは大きくグローブなどをしていても操作性は損なわれません。

このLEDユニットは後頭部のバッテリーユニットと配線によって結ばれているのですが、この配線はヘッドバンドの中を通しております。これはもちろん、配線コードのバタツキを防ぐためのモノですが、他のメーカーですとクリップなどでヘッドバンドに固定するものが多いと思います。エナジャイザーのようにバンドの中に入れてしまうと言うのは初めて見たかも知れません。バンドの内側には滑り止めのシリコンが波状に貼られております。

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電池ボックスは実にATEX防爆らしいです。バッテリーケースの開閉にはプラスドライバーが必要です。これはATEX仕様のライトに多く見られるもので、他社のライトでも何度か経験済みです。正直、電池の交換が少々メンドクサイのです。
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ストリームライト(STREAMLIGHT) プロポリマー4AA スーパーLEDモデル

バッテリーケースのパッキンはかなりシッカリとしておりますので防塵、防水性能は高いと思います(もちろん、潜水に刃使えませんよ)。単三電池3本のバッテリーボックスにしては少々大きいと思うかも知れませんが、蓋やヒンジがとても丈夫そうです。オーソドックスな形ではありますが、スマートでカッコイイです。

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拡散フィルターはこんな感じになってます。タンスの引き出しのように出して垂直に立ててストッパーに固定します。スムースリフレクターを使用した白色LEDの場合、近距離では拡散フィルターの恩恵が得られるでしょう。四角いLEDユニットの正体はこのフィルターを格納するためだったのかな?と思われます。フィルターを取り外す必要がなく、紛失の恐れががありません。

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今回は拡散フィルターを着けた時の照射。公称75ルーメンだが、拡散フィルターを着けるとやっぱりちょっと暗く見えます。光は良い感じに拡散するのですが、配光が広いこともあって比較的近距離でなければその効果を実感できないかも知れません。手元の作業であれば、視認性はかなり良いです。

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サブのカラーLEDですが、バッテリーの省エネや暗所での夜目の保護には大変有効です。明るいわけではありませんが、比較的広い範囲を照らせるのが面白いです。白色光のLEDだけでなくサブLEDが付いた防爆ライトはまだまだ珍しいかも知れない。

普通のヘッドライトとして見るとさほど大きな特徴も機能もありません。ただちょっとだけ丈夫そうな感じがするだけ。しかし、防爆ヘッドライトとして考えると丈夫さや確実性に加え、これらの機能の充実さは飛躍的だと思います。ガンジガラメの承認項目の中でこれだけ出来たのであれば素晴らしいんじゃないでしょうか?

Energizer(エナジャイザー) MSHD ヘッドライト 防爆ライト