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ネタ編に続き本編のご紹介。

9月某日。瀟洒な公園にてストリームライト各種を照射テストしてきました。
いつもの人っ子一人いない山での照射とは異なります。夕方にやってきてロケハンしながら公園をみて周りましたが、なかなか照射しづらい雰囲気(笑)。この公園の特徴は広大な芝生が有名です。まるでゴルフ場、っていうか、戦後しばらくゴルフ場として使われていたそうです。その後返還されて現在の公園となった経緯があります。

なだらかな高低差のある芝生を囲むように林があり、夕方には深い日影が芝生を覆います。夕暮れ時の茜色の空のせいか、緑の芝生は薄紫色に染まり何だか現実感が薄い不思議な場所でした。家族連れや犬を散歩させる人、公園の周回コースをジョギングする人などで賑わっておりました。「こりゃぁ、完全に日が暮れるまで無理だなぁ〜」と友人とライトを詰め込んだクソ重いペリカンケースを抱えながら途方に暮れておりました。

19:00 蚊に刺されながら耐えること小一時間。ようやく日か落ちてお待ちかねの照射タイム。とは言え、まだまだ犬を散歩させる人などもチラホラいらっしゃったので、人が居ないことを確認しながら迅速かつ計画的に撮影に及びました。

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今回の主役はやはりライトボックスHID。まずはライト本体に付属するサブLEDを点灯。まさにサブライト、2灯の可愛らしい白色LEDが光りました。メインのHIDが無駄に明るいのでサブLEDの存在は意外と重要です。決して明るく照らすことはできませんが、足元程度の距離であればこれで充分かと。

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で、メインHID点灯!!ビープー音と共に刺すような光がリフレクターからほとばしります。照射している建物は、公園内にある現在は廃墟となった一等馬見所。距離はおよそ30m強。中心光のあまりの強さにハレーションしております。目視で600m先を照らせるライトですから、この距離ですとこんな感じになります。一般的にこのライトが使われる状況ですと消防やレスキューで使用されると思いますので、現実的な画かな?
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ファイアーバルカンLEDですとこんな感じ。そりゃまあぁ、違いますよね。比べるにはあまりにもルーメン値がちがいますから、150ルーメンと3,350ルーメンの違いはあまりに大きいです。

ここでしばらくネタの画とか撮影した後、例の芝生に移動して撮影をしてきました。
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ホットスポットが当たっている木までの距離およそ70m。少し小高くなったところから照射してみました。木に至るまでの芝生は椀状のくぼ地になっており、周辺光が美しく広がる姿が望めました。このライトの凄いところは意外にも周辺光が広いことです。スポット光の強さはもちろんですが、ワイドでフラットな周辺光を見ていただきたかったのでここを選びました。闇夜に浮かぶ芝生の緑が美しかったです。
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横から見てこの光跡が見られるライトはそう多くはありません。ご覧の通り一条の光となって闇を切り裂きます。照射光は高低差によってその見え方が異なります。
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真正面からでは撮影が出来ないので、少しずらして撮影するとこんな感じ。中心光はビーム状の光となり、周辺光が緩やかに扇状の形を形成して広がっていることが分かります。とまぁ、拡散フィルターを着けないとこんな照射となります。やはりHIDはまだまだ凄いですねぇ。しっかし、重かった。。そして、なにより気疲れした。

HIDポータブルライトの最高峰ライトボックスHID