v2-1

SUREFIRE(シュアファイア) V2-BK VAMPIRE ヴァンパイア IR搭載モデル

待望のヴァンパイアが発売されました。しかし、その照射性能は謎の多いところでしょう。なにせIR(赤外線)照射機能は肉眼では確認できません。ということで、暗視スコープまで購入して照射してみました。。正直第一世代のモノなので、軍用で使用されている第三世代には及びませんがその雰囲気は充分に分かってもらえるかな?撮影が大変でした。。目がショボショボです。

まず外観から。ボディは同社のU2,K2系と同系統のモノ。6P系やエグゼクティブ系とは互換がありません。表面処理はタイプ3のブラックHA、艶消しのブラックです。特徴的なヘッドは完全な新設計のモノ。これまでにない造形と機能を備えております。そもそもIRと白色LEDをどのように切替あるのか、実機が到着するまで分かりませんでした。で、切替はスイッチの操作などではなくヘッドを引っ張って回転させて行います。レンズ側から覗きこんでもらうと分かるのですが、2種類のLEDが装備されております。白色LEDのそれは分かりやすいのですが、IRはお見かけする機会がほとんどありませんでしたので良く分かりませんでしたが、おそらくこの黒いのがそれでしょう。レンズはTIRタイプ。スポット配光ですが、LX2などと同様周辺光が帯状に発生しますので、室内などではただのレンズ式のライトよりも明るく感じます。こいつの100ルーメンは侮れませんよ。
v2-5

ヘッドの回転部は結構硬め。ベゼル側面に刻まれた溝に指をかけ、グッとひっぱって回します。とにかくシッカリとした感じが感触からも伝わってきます。
スイッチは2段階の加圧式スイッチ。白色、IRともに2Hi/Loの調光が可能です。このスイッチはLX2と互換性はありません。専用のモノです。軽く押すとLo,さらに強く押すとHi、を離すとOFF。常時点灯させる場合はスイッチをねじ込みます。
v2-2

ライトをバラしてみるとこんな感じ。パーソナルシリーズやエグゼクティブシリーズであればボディ側のねじ切りが凸で、ヘッド側が凹ですが、V2はまったく逆になっております。ボディとヘッドの接合部はやや椀状に広がっており、ヘッド側のOリングがその中に収まるように出来ております。(若干Oリングがはみ出る感じ)高い防水・防塵性が図られていると思われます。

v2-3

10m 室内照射 100ルーメン
ホットスポット部は明るく広い。意外にもワイドな配光でした。そして周辺光の豊富さもおおよそ100ルーメンとは思えないほど明るいです。LX2の時は中心光の明るさが目立ってましたが、このV2ですと全体的に明るく感じるので室内などでは驚くほど視認性が良いです。120ルーメンのL4とも比較しましたが、V2の集光性はそれほど目立ちませんでした。Loモード10ルーメンでも効率的に光を飛ばせますので、屋内外を問わず使えるものです。感覚的に操作できる加圧式スイッチとの相性もよく、IR機能の装備が無くても(笑)アリな選択肢だとさえ思わせる出来栄えです。

v2-4

で、、苦労した暗視スコープを使った照射撮影。5m付近からの照射ですが、うーん分かりにくい(笑)。暗視スコープをカメラのレンズの前に押して撮影したのですが、、マニュアルでもピントが合わず大変でした。実際の感じはもっと明るいです。暗い部屋で使用すると暗緑色の世界が広がります。もう映画の世界ですよ。無駄にドキドキします。もともと暗視スコープにIR照射器がついておりますが、かなりスポットな配光で照射面が外れると暗いです。V2のIRを点灯させると、ちょうど薄暗い部屋で6PLを点灯させた感じ。ドバッっと周りが明るくなります。しかもワイドに。もちろんナイトビジョンを付けなければまったく何も照射されているようには見えません。

やっぱり特殊なライトに違いはありません。お値段も高めなので需要は少ないでしょう。しかし、これだけマジなIR照射が可能な懐中電灯が他にあるでしょうか?徹頭徹尾「実戦使用」を目的としたライトです。ちょっと前であれば米国の輸出規制品に引っ掛かったものですから、こうして通常に購入出来るようになった今はライトマニアにとっては良い時代なのでしょうか?まぁ、その辺は微妙ですが、欲しかった人には待ち望んだアイテムの一つであることは間違いと思いました。