CRN

LEATHERMAN (レザーマン) CRUNCH CRN マルチツール 革ケース付

そのダイナミックな変形シーンはまさにトランスフォーマー!
いや、むしろゴールドライタンか。。(笑)

クランチはレザーマンツールの中でも最も「用途に忠実」な製品です。マルチツールと謳った同社の製品の中でも異色の存在です。あれこれたくさん付けて様々な作業が出来るようにしたものではなく、ロッキングプライヤーという工具に他のツールが付属した、と言った感じのものです。主役はあくまでもこのプライヤーなのです。用途としてはアウトドアと言うよりは、お仕事系、DIY系の純粋な「工具」です。

他のマルチツールと違い、プライヤーとしての機能を使うには「変形」させる必要があります。少々面倒に思えますが、この変形シーンこそがこのツールの魅力でありますので我慢です!まぁ、何事も慣れは必要です。長方形のステンレスの塊がロッキングプライヤーになるまでの姿はレーザーマンの中でも一番カッコイイですよ。

さて、そもそも「ロッキングプライヤーって何?」と思う方もいらっしゃるでしょう。「LOCKING PLIER」とは「咥(くわ)えたり、挟んだりして離さない」やつです。例えば鉄板の溶接やロウ付け、AとBを重ね、重ね合わせた部分を接合する時など挟んで固定するのに使われます。バイス(万力)の代わりですね。他にもパイプやボルトを咥えて回したり、把持したりするのに使われます。一度ロックさせてしまえば、非常に強力な把持力で対象を固定するので、ユーザーが強い力で握り続ける必要がありません。何度もつかんだり、放したりしるのではなく、「固定させる為」に使われる工具です。

「はさみ幅」を調整するネジがあり、緩めるとはさみ幅が広がり、絞めこむと狭まります。つまり薄い、細いものを挟むのであればネジを締め、太い、厚いものを挟む場合はネジを緩めます。ロックした時は確かな手応えがあります。手ごたえが無い場合は、ロックされておりませんので挟んだ状態で調整ネジを締めながら力を加えるとやり易いでしょう。

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プライヤーの先端の溝はたて溝とよこ溝の両方が付いております。先端が立て溝、それより後方は横溝となります。この先端にわずか数ミリに刻まれた「たて溝」が「引き抜く」という行為を行うときに非常に威力を発揮します。同社のマルチツールの中でもプライヤー部にたて溝が刻まれたものは私の知る限りクランチだけです。

プライヤーの調整ネジを緩めて外すとそこに六角状の穴が現れます。この部分にはHEX6.35mm(1/4インチ)六角ビットをさすことができます。お手持ちの六角ビットを活かすことも出来ます。収納は携帯に便利なレザーケース付きです。

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ロッキングプライヤー部にはワイヤーカッター、ハードワイヤーカッターが付くほか、ハンドル部に7点のツールを内蔵しております。誤作動防止のロック機能もあり安心して使うことが出来ます。スクォートやマイクラと違ってフルスケールのツールが付くので使いやすさは普通の工具を使うのとさほど違いがありません。

プライヤーとしての実用性はもちろんのこと、携帯工具だからと言って妥協しない造りの良さはレザーマンならではだと思います。なんでもかんでも挟んで固定したくなっちゃうツールです。それにしても、レザーマンってお仕事ツールでもかなりの確立で「栓抜き」が付いていますよね。仕事中に一杯やっている姿が目に浮かびます。まぁ、瓶コーラでも似合いますけどね。このユルさがアメリカンツールって感じがしません?

LEATHERMAN (レザーマン) CRUNCH(クランチ) CRN マルチツール