SEPTOR

ストリームライト(STREAMLIGHT)032 Septor セプター ヘッドランプ

オールドスクール未だ健在

砲弾型LEDを7灯搭載したLEDヘッデン。チップ型のスーパーLEDが主流の現在においてもこういったヘッドランプの需要は意外とあります。むしろ懐古主義と思われるくらいレンズ式の照射システムを使ったヘッドライトから砲弾型LEDを搭載したモデルを選ぶ人もいます。配光の好みや明るさなど人それぞれなのでどれが正解かはない訳ですが、砲弾型LEDのヘッデンをあえて選ぶ方は概ね「近場重視」の方です。

砲弾型LEDヘッデンで丈夫な造りのモノが減ってしまいました。チップ型のスーパーLEDが搭載され始めた一昔前であれば「スーパーLED搭載!」「1ワット!」なんて感じのウリ文句が流行ってました。「砲弾型LEDのヘッデンは暗い、もう時代遅れ」そんなイメージさえありました。それだけ高輝度のLEDが安価なヘッデンにも搭載されるようになったのが衝撃的なことでしたから、ユーザーも売る側も新しい商品に注目したのは当然のことだったと思います。

今見てもセプターは同社のスーパーLEDを搭載したアルゴと比べてみても明るくありません。少し暗いくらいに感じます。配光もセプターは物凄く綺麗な拡散光とはいきません。リフレクターのない状態であれば、近場での光の拡散具合はとても良いですが、ディフォルトで装着されている鏡面リフレクターは少しでも光を前へ飛ばそうとするものなので、至近距離では複雑な幾何学模様を描くダークリングが発生してしまいます。ここまで書くとイマイチ感バリバリですが、このライトの真価を感じるのはその「ランタイム」です。明るさは3段階調光。Lo:1灯点灯、Mid:3灯点灯、Hi:7灯点灯となり、ランタイムはLo:120時間、Mid:40時間、Hi:18時間 どのモードをとってもランタイムが長いです。Hiの状態で50ルーメン。5m程度の近距離照射であれば充分明るいかな。18時間まるまる50ルーメンとは思えないけどその半分でも充分なランタイムとはいえないでしょうか?
このセプターはとにかくスタミナ勝負なヘッデンなわけです。LEDの高輝度化よりも省エネ化にそのベクトルを振った使い方に最適です。

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単四電池3本込みで134g。この手のワンピース式のモデルとしては標準的。光軸を調整するラッチは5段階。それぞれ硬めでカチカチと甲高い音を立てながら調整できます。付属品のバンドは布ゴムバンドとヘルメットの装着に適したラバーバンドの2種類。用途にあわせて使い分けられます。ストリームライトって何気にこのラバーバンドがいいんだよね。しっかりとヘルメットに装着できます。風防は耐衝撃性に優れてたポリカーボネート、その周りをゴムベゼルが保護しております。狭い場所での作業ではよくぶつける部分なのでこういった仕様はありがたいですね。
SEPTOR2

5m付近からの照射だとこんな感じ。配光は悪くないでしょ?このくらいの距離まで離れれば照射のムラもあまり気になりません。あぁ、ちょっと懐かしい配光かも。。とか昔を思い出してしまいます。決して凄く明るいわけではありませんが、広範囲での照射と優れたランタイムは評価に値するものがあると思います。配光だ、明るさだと細かく言ったところで、実際に使われる方がそまこで気にされていないのであれば、充分使えるヘッデンだと思いますね。

★ガテン系スタミナライト ストリームライト セプター