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GENTOS EX-757MS EXPLORER エクスプローラー LEDランタン

GENTOSから新しいLEDランタンがリリースされました。これまで大型化、高輝度化の路線を邁進していたGENTOSですが、今回リリースされたモデルは携帯性も考慮した比較的コンパクトなサイズとなっています。しかも、これまでGENTOSがリリースし続けてきた新旧ランタンシリーズの欠点を一つ一つ改善し、それぞれの良い部分を取り入れております。他社のLEDランタンには見られない非常に斬新な機能も追加されております。

型番に[EX]がつくLEDランタンであるエクスプローラーシリーズが登場したのは今から2年前の早春でした。当時リリースされたモデルはEX-013L , EX-034R , EX-044Rの3機種。白色LEDを使用したものでした。LEDは上方から下方の円錐状のリフレクターに向かって光が放たれ、リフに当った光が四方に拡散するものでした。当時としては画期的かつガソリンランタンにはないLEDならではの照射システムでした。しかし、ガソリンランタンほどの光量はなく、冷たい白色光もランタンのような温かみのある光とは程遠いものでした。この頃からガソリンランタンの明るさと暖色光の実現が望まれました。

次にリリースされたのがEX-737NX と EX-747SRです。この時点で初めて暖色LEDを搭載したのがEX-737NXでした。単三電池3本を使用し、コンパクトで温かみのある光を実現しました。また、LEDは電池ボックスに近い下方に設置され、上方の円錐リフに向かって照射して光を散らすものに変わりました。こうすることによってランタンを逆さまにしてテントやタープ内に吊るすことができるようになりました。ランタンを逆さまにするというガソリンランタンではありえない芸当を見せ、LEDランタンとしては異例のスマッシュヒット作となりました。

しかし、明るさではまだガソリンランタンに及びません。そこで昨年の4月にリリースされたのがEX-777XP。コンパクト化を諦め、より明るく、よりロングタイムを追及するために単1電池を3本使用した大型のLEDランタンです。これまでの円錐リフを捨て、拡散セード(ホヤ)を被せることで光を拡散させるものでした。暖色系LEDを3灯配置し明るさ約280ルーメンと、通常の懐中電灯と比べても非常に明るいものでした。その性能はホヤをはずしてテント内に吊ったときに発揮されました。明るく、電球のように均一に照らす光は現在のLED電球の到来を予感させるものでした。現在でも人気商品の一つとして人気を誇るLEDランタンの一つです。

そして、今年4月にリリースされたEX-888TF。EX-777XPが単1電池3本だったのに対して、なんと倍の6本を投入!さらに明るさを求めたモデルでした。360ルーメンというガソリンランタンに迫る、明るさをついに実現しました。。。
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しかし、、、

ここに至るまでそれぞれの商品には「得るもの捨てるもの」が多くありました。

今回リリースされたEX-757SMはEX-777XPが捨てた円錐リフレクターを採用しております。初期型のそれと同じです。これは何ゆえか?それはEX-777XPやEX-888TFの欠点克服にあります。EX-777XPやEX-888TFは確かに明るいです。非常に明るいランタンと言ってもいいでしょう。しかし、リフをなくして拡散セードを採用したことにより卓上では思いのほか光が横に飛ばないのです。ランタンの周辺は非常に明るいのですが、ちょっと離れると光が拡散してしまい、本を読んだり、手元の作業をするにはかなり近くまで近寄らなければなりません。しかし、近くにあると「若干目障り」なほど明るいのです。皮肉なことにこのホヤ式のランタンはホヤを外して天井に吊るすのが最もその性能を最も発揮するものでした。EX-757MSは配光に若干のムラが出来ますが、光が横方向に飛びますのでランタンを床において使用する作業、例えば夜釣りの時などには少し離れた場所でも作業がしやすくなると思われます。
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しかし、これでは天井吊りした際に光が下に行かないではないか?と思われますよね。そこで考えられたのが「LEDを逆さまにすること」でした。セードの脇にツマミがついており、LEDが搭載された部分を180度任意の角度に調整可能になっております。つまり、180度回転させてしまえばホヤ式のランタン同様、天井から吊って光を拡散させることが出来ます。EX-757MSの天板部はディヒューザー状になっており、いい感じに光が散ります。直視してもそれほど眩しくないのも改善点の一つと思われます。また、任意の角度に調整できますので、卓上にて本などを読みたい場合は自分の方向だけに光を集めることも出来ます。これは大変便利ですよね。
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LEDをヒックリ返すと簡易懐中電灯にもなります。かつてEX-747SRの時にもそのように紹介しましたが、天板を外すことなくツマミを回すだけで可変できるのは便利ですし、パーツをなくす心配もありません。電池は単三電池を4本使用しますので、ボディ自体は少々太くなりますが、まぁ、簡易的な使い方になりますのでアシカラズ。トイレに行く時など便利ですよ。最近のキャンプ場は夜中でも蛍光灯のついているトイレも多いのであまり使う機会は少ないかも知れませんけどね。懐中電灯にもランタンにも使えるのは本当に便利だと思います。

さて、では肝心の明るさですが、EX-777XPと比べるとこんな感じです。
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280ルーメンのEX-777XPに対して150ルーメンのEX-757MS。やはりEX-777XPの方が明るいですね。EX-757MSは白色光のEX-747SRとEX-777XPの間の明るさの製品となります。サイズ的にはEX-747SRに近く、かつ暖色光を出すLEDランタンとしては必要充分な明るさと思われます。「コンパクトだけどより明るいランタンが欲しかった!」というツーリングライダーやハイカーにはオススメのモデルです。

わずか三年弱でダイナミックに進化するLEDランタン。GENTOS以外のメーカーから画期的なものがリリースされていないのが残念でなりません。GENTOSはどちらかと言えば家電、ホームセンター系の販路なのでアウトドアショップでは置いてなかったりします。(最近は増えてきたけど)たまに、大手のアウトドアショップで見かける他社製品の「雰囲気重視」モデルにちょっとガッカリします。実際に、キャンプツールが好きな方でも「ジェントス」を知らない人は意外とたくさんいます。

確かに雰囲気は大事です。非日常的なアウトドアシーンではそれがすべてと言っても過言ではありません。しかし、頻繁にアウトドアを楽しんでいる人にとっては雰囲気だけでなく、製品性能も重視するハズです。EX-757MSはそんなユーザーにも重宝されるアイテムの一つになるのではないかと思っています。

さらなる進化を遂げた可変式LEDランタン GENTOS EX-757MS