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SUREFIRE G2D-FYL Fire Rescue ファイアーレスキュー US軍用防爆仕様

ロケット弾でも飛び出てきそう。

SUREFIREの防爆モデル 第二弾は新しいヘッドKX3を搭載した調光可能なライトです。ボディやスイッチはG2L-FYLと共通。ビビットな蛍光イエローのナイトロンボディにZ49テールクリックオンスイッチです。G2L-FYLとの違いは調光可能になっている点。Lo:15→Mi:60→Hi:115ルーメンの順でモードが設定されており、切替は半押しを繰り返すことで可能です。これまで無断階調光モデルやU2を除くと初めての3段階調光モデルとなります。スイッチ部の操作では2段階が一般的でしたので、とても新鮮です。ただ、メモリー機能などはないので、Hiモードを常に使いたい人にはちょっと操作性がメンドクサイかもしれません。また、テールスイッチは半押しで間欠点灯も可能ですが、離して次に半押しすると調光してしまいます。この操作性に関しては慣れが必要でしょう。最近の他社のLEDに搭載されたスイッチと比べるとお利口とは言えないかも。調光はヘッド側で行われているので、既存のスイッチを利用して操作性を向上させるのは少々無理があったんじゃないでしょうか?
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ヘッドのサイズはU2やM2と同じ。若干えらそーな面構えです。風防はレキサン(ポリカーボネート)を採用。擦り傷には弱いですが、割れることのない素材を使っています。視界の悪い火災現場などでぶつけることを前提としたチョイスだと思われます。横から見た外見では非常にリフが深そうですが、実際に前から見てみると大して深くありません。G2Lなどに搭載されたP60Lとさほど変わらぬ程度のものです。リフの広さが違いますので厳密には照射角度が異なると思いますが、そんなに大差はなさそうです。
G2L-FYLにも付属している拡散ディヒューザーフィルターが3枚付きます。角度は10度、15度、20度の3種類。取り付けの際は保護フィルムをはがして装着します。取り付け方はG2L-FYLのように専用工具は使わず取り付け可能です。風防を固定するレンズリテーナーを反時計回りに回転させて取り出し、レンズとガスケットの間にディヒューザーを挟んでリフレクターをのせて締めこみます。交換の際は、リフレクターに既に触れないよう気をつけてください。

ディヒューザーの挟み込みに関してはG2L-FYLの方が簡単です。G2Dは専用工具の必要がありませんが、ディヒューザー装着の際パッキンやレンズが外れ易く、再度組み立てるその煩雑さにちょっと閉口するかも知れません。不器用な私には難しいなぁ〜。

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10m付近からの照射と2mからの照射。

115ルーメンはもちろんですが、60ルーメンも明るかったです。60ルーメンでメーカー公称ランタイム7時間も使えますのでMiモードでの利用は実用性が高そうです。防爆ライトでは調光機能を備えたものは未だ珍しく、このコンパクトさでここまで明るいモデルは少ないと思います。ディヒューザーを頻繁に交換することがなく、常時点灯での使用がメインであればこの調光技術も活きることでしょう。

SUREFIRE G2D-FYL ファイアーレスキュー
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