YS100ルーメンを越える電球色のLEDモジュールを世に送り出して約2ヶ月。MOD職人YSCが新たな試みに挑戦しております。これまで既存のライトのチューニングやLEDのモジュールのみを製作してきましたが、今回彼が提唱するのは「ボディ」です。SUREFIRE(シュアファイア)パーソナルシリーズ(6P系1インチモデル)のヘッドやスイッチが装着可能なものです。

記念すべき最初の製品は「AA(単三電池)1本ボディ」と「CR123A 1本ボディ」の二種類です。

ボディデザイン、およびプロデュースをYSCが行い、実際の製作はカスタムライト業界では著明な米国TnCに依頼して作られたものです。YSCがこだわりぬいたボディデザイン、材質、質感、表面処理仕上げをTnCが忠実に再現しております。その仕上がりは純正品以上のものです。少量生産だからこそ出来る完成度がそこにはあります。その一部を紹介しましょう。

まず、ボディの材質はエアクラフトアルミニウム合金T6061の削りだし。これはSUREFIREと同じ素材を使用しております。もちろん、ねじ切りのタップも純正品と同じです。スイッチをねじ込む際の感覚はまったく純正品と変わらないものでした。次に表面処理。サンドブラスがかけられていない艶アリのTYPE3ブラックハードアノダイズドです。艶アリなんでTYPE2の6Pなどと合わせてみても違和感がありません。擦り傷に強くボディを丈夫にする処理が施されております。そして、SUREFIREでも一部のアクセサリーやミレニアムシリーズのみに見られる有色アロジンコートが施されております。有色アロジン処理はボディやスイッチのねじ切りに施された金色の被膜で、耐摩耗性に優れ電導効率を高める効果があります。(6Pなどに施されているのは無色アロジンコート)。もちろん、防水、防塵用のシリコンオーリングも標準装備されております。

どうです、これだけでも拘っているでしょ?でも、まだあります。CR123A 1本モデルの3Pのボディ側面に施された滑り止めのチェッカリングはSUREFIREと全く同じ感覚と形と間隔をしております。よーく見ないと分らないし、ある意味どうでもいいのですが、実際に手にした時の指に喰い付くような(笑)エッジの立ち方はSUREFIREそのものです。というのも、シュアファイアで使っている冶具と同じものを使用したからだそうです。また、単三電池1本モデル 1.5Pの把持部は0.8インチになっておりエグゼクティブシリーズのそれと同じです。SUREFIRE(シュアファイア)M78 エグゼクティブシリーズ用ライトマウントに装着することすら出来ます。SUREFIREをリスペクトしながらもSUREFIREが今やっていない製品に果敢に挑戦した意欲作です。

さて、肝心なことをまだ説明してませんでした。ボディだけあってもモジュールが無ければ話になりません。3Pに関してはかつてSUREFIREからも3PモデルがリリースされておりましたのでR30という3V 20ルーメンというバルブがございますが、1.5Vで点灯可能なP60バルブ互換のモジュールなど何処にもありませんでした。なので、YSCは作りました。
YS1
YS Custom (ワイエスカスタム) 1.5/3P用カスタムLEDモジュール 白色

今回のモジュールも既存のガワを用い、内部のLEDとコンバーターをYSCが組んだカスタムモジュールです。使用LEDはCREE社の7090 XR-E Q5bin 約6500K(ケルビン)の昼光色。LEDではお馴染みの一般的な白色光を採用しております。明るさは1.5P使用時が約65ルーメン、3P使用時が約80ルーメン。ホットスポットは比較的小さく狭角配光です。周辺光も発生しますので足元手元でも使いやすいです。屋外でも狭角配光のおかげでリフレクターモデルの65ルーメンにしては光が飛びます。私としてはむしろ屋外でのほうが使いやすかったと思います。室内の至近距離、だいたい1m程度ですと中心光の周りに若干ダークリングが発生してしまいます。それ以上の距離になればほとんど気にならない程度に緩和されますので、至近距離でも使いたい方はSUREFIRE FM34 ビームシェーパーを併用されることをオススメ致します。また、前回の電球色LEDではヘッドとボディとの間に2mm程度の隙間が出来ましたが、今回はそれよりも若干狭くなっております。残念ながら既製品のリフを使っているのでピッタリと行きませんでしたが、出来うる限りギリギリのラインでリフの先端を削ったそうです。あまり削りすぎると配光に影響を与えてしまうのでこの程度になったそうです。ただ、確実にベゼルがオーリングを越えますので実用範囲内での防水性は保たれております。もしどうしてもそれが気になるようならM2と同じZ32ショックプルーフベゼルをお使いください。ヘッド内部のリングが前後するボディとの隙間を埋めることが出来ます。

このモジュールの入力電圧は1.2〜3.1Vまで。つまり1.5Pでも3Pでも使用することが出来ます。もともと使用コンバーターの性能のよさでは定評のあるYS Custom、今回のモデルも照度維持に関しては優秀です。電池の性能を絞り出すように引き出します。特に1.5pでの明るさの維持は他のメーカーのモデルと比べても優秀です。バカ明るくない65ルーメンという極めて実用的な明るさは、SUREFIREをより普段使いし易くしてくれる製品と言えます。また、可能性は無限大です。完成品からパーツ換装するだけでなく、SUREFIREからリリースされているパーツ単体だけでもYSCを使えば1本組み上げることが出来ます。ベゼルもスイッチもお好きなものを選んで取り付けることが出来ます。また、3PにA19増装アダプターを使えば6V化して純正のP60Lを使うことも出来ます。電圧さえちゃんと守れば様々な組み合わせが楽しめます。これをキッカケにシュアの世界い耽溺してみるのも一興です。

今後もYSCではこの1.5P/3P用のモジュールをリリースし続ける予定だそうです。モジュールは今回コッキリということは無さそうなのでご安心ください。ただ、ボディに関してはモジュールほど増産できませんので欲しい方はお早めにゲットしてください。数に限りがございますので予めご了承ください。