735cc788.jpgあるお客様より充電式のキセノンライトについてお問い合わせを頂きました。8NXを検討中ですが、ポリスティンガーと比べてどうですか?と。ちょうど調べる機会がありましたので併せてこちらで検証の結果をご案内いたします。

SUREFIRE(シュアファイア) 8NX415 NITROLON

ストリームライト(STREAMLIGHT) ポリスティンガー

この二点は明るさやボディの素材など似たところがあるライトです。明るさは8NXが110ルーメン、、ポリスティンガーが125ルーメンです。実際に煙(フォグマシン)の中で照射したところ、カタログ値どおりと思われる結果になりました。ポリスティンガーの方が中心照度は明るかったと思います。やや拡散光になる8NXに比べ、ポリスティンガーは狭角のスポット光なります。どちらもオレンジピールリフレクターを使った照射システムですが、ご覧の通りポリスティンガーの方がヘッドが多きのでスポットになる為と思われます。10m先のパイロンを照らすと集光されたポリスティンガーの明るさが目立ちましたが、5m先のパイロンの間を照らした感じでは8NXの方が広く照らせるがよく分りました。使用距離や用途で違いはありますが、明るさだけ取ればポリスティンガーの方が良いように感じました。が、しかし、、

実際に2本を暗闇の中で使用したところ、明るさや配光以上に気になる違いがありました。それが「操作性」です。8NXはテールを押すことで間欠点灯(モーメンタリー)、ヘッドをねじ込むことで常時点灯します。対して、ポリスティンガーはヘッド付近にあるプッシュスイッチを軽く押すと間欠点灯、押し込むと常時点灯となります。この点灯方式に違いが暗闇では決定的な違いとなります。

ポリスティンガーを点灯させようとしたとき、暗闇の中では一瞬どこにスイッチがあるか分りませんでした。ヘッド周りを手でさわりながら指で触れた感触を頼りにスイッチを押さなければなりませんでした。しかし、8NXならばテールを押すことで、またはヘッドを締めこむだけで間違いなく点灯するという単純明快な操作が数秒を争う状況では大きな違いを生んでしまします。

この質問をされた方の職業を察するにこの差は大きく、明るさに決定的な差がないことから操作性を重視して8NXを選ばれました。明るさも重要ですが、使用される環境によってはたとえ多少のスペックダウンでも操作性を重視される方もいらっしゃるようです。皆様もライトをお選びになる時はスペックだけではなくご自身が使われる状況を想像しながら選んでみてはいかがでしょう。

ちなみに、充電方式に関しては、本体を充電しながら同時に予備電池も充電できるストリームライトのピギーバックシステムが優れております。8NXを選んだ方も「充電器ならこっちが良いんだよなぁ〜」と最後まで悩んでおりました。確かに難しい選択です。

ピギーバック