c8783f2a.jpgGENTOS SG-305 閃 SENN 100ルーメン

発売以来、同社の製品の中でもダントツの人気を誇っていたものだと思います。その人気は現在進行形で続いております。人気の理由は優れたコストパフォーマンスと単4電池という比較的低価格な電池を使用しながらも、100ルーメンを超えるスペック。これです。おまけにコンパクトなボディで携帯性に優れた点も評価されておりました。

正直、この価格で売れるようなものではないと思いました。これまでGENTOSがリリースしてきた製品の性能と完成度を見てきた限り、この価格はありえないと思いましたね、安すぎると。これまで懐中電灯と言えば、豆球を使ったライトしか知らなかった人にとっては当に衝撃とも言えるライトだったのではないでしょうか。LEDライトの普及に大きく貢献したライトの一つと言えます。

照射範囲はベゼルを回転させることで照射角度を8〜30°まで任意で可変させることが出来ます。可変式で照射範囲が変更できるのは今年の流行らしくこのライト以外にもほとんどのモデルに採用されております。1本で二度美味しいみたいな、お徳感があります。ワイドが好きか、スポットが好きかは人それぞれ好みが分かれます。オプションを購入することなく配光を変えることができるこの機能は幅広いユーザーの心を掴むのに充分なものでした。

しかし、レンズを使用タイプのライトは周辺光が発生しないので照射面の外は暗いという特性があります。これは好みの問題もありますが、リフレクターモデルの100ルーメンとはだいぶ明るさのイメージが異なります。屋外ではワイド照射の範囲が思ったよりも狭い、極端に照射距離が短くなる、などの意見もありました。拡散光のようにジョジョにフェードダウンしていくタイプではないので、ルーメン数が同じでも使用状況や環境によって明るさの感じ方は全く異なります。

また、単4電池を使用しておりますのでランコストは優れますが、初期照度を公称値の10時間も維持することは出来ません。CR123型リチウム電池を使用したライトとは同じように点灯させることは出来ません。そういった点もなかなか理解され難く、説明に苦労したことが思い出されます。

何れにしろ、100ルーメンというファーストインパクトは非常に大きなライトです。「最近の懐中電灯は明るくなったなぁ〜」なんて思っていただけたのではないでしょうか、このライトがきっかけで今年からライトマニアになった方もいたのではないでしょうか?