a508e7d7.jpgRAYS VISION Z-9T キセノンバルブ フラッシュライト

久しぶりというか、、ほとんど紹介したことの無い「フィラメント」ものです。いつも発光ダイオードLEDのライトしか紹介しておりませんでしたが、今回はキセノンバルブを使った強力なフラッシュライトを紹介いたします。

RAYSは新しく取り扱い始めたブランドです。現在のリリース商品としてはキセノン、LED+キセノン、そしてHIDの3種類。商品点数は少ないですが、必要とされる状況を限って厳選した品揃えとなっています。(7/11現在は一個だけの販売ですが。。)造形的な質はまぁ合格点!GENTOS以上SURE以下って感じ(笑)。ルックスはつや消しの渋いブラックボディ、カッコよいです。フィラメント系のフラッシュライトといえばマグとシュアくらいしか知らないのですが、こいつはどちらかといえばシュアよりのブランド。リリース商品のほとんどがテールプッシュスイッチを採用しタクティカルライト然とした趣き。シュア=米軍のような確固たるバックボーンはありませんが、代理店の方のお話ですと自衛隊や警察などでも一部採用されているリアルなタクティカルライトです。

で、RAYSの中でも最初に目を付けたのがこれ、Z-9T。9Vのキセノンバルブ、CR123Ax3本使用。消費電力の記載は箱書きにありませんが全光束(ルーメン)は180ルーメン。この数値はかなり明るいですよ。光源の種類が異なりますがLEDの5Wクラスで100〜120ルーメンですから、どんだけぇ〜かはご想像できるでしょう。GENTOSのSF-501が同じ電池量ですからコイツとの相違を見てみました。
SF-501とZ-9Tの比較
まず、白色LEDを搭載したSF-501は非常に照射面の視認性に優れ「明るい!」と認識しやすいものです。あまつさえ5Wクラスですからその散光性と明るさは未だ最強クラスのLEDライトです。対して、フィラメントのZ-9Tですが、こちらはLEDよりもさらに遠くを、力強く照らすことに長けています。もちろん照射面の広さも同等かそれ以上。180ルーメンの強力な光は真っ暗な山の中ではうっかりするとサーチライトのようです。
これはライトの特性というよりは光源の違いによります。LEDは単体では光の到達距離が極端に短く、レンズやリフレクターを旨いこと使って前に光を飛ばしています。ハロゲンやキセノンなどガスを充填した白熱灯の到達距離はLEDの何倍もございます。技術的にはLEDの方が新しいものですが、従来型のフィラメントバルブの需要も未だ健在なわけです。
例えば車のフォグランプ。HIDが普及した昨今でもフォグランプはハロゲン(フィラメント)を使ったものが一般的です。白色光は波長が短く霧の中では光が拡散して光が全く飛びません。対して波長の長い電球色を使ったフィラメントは濃霧の時などは絶大な威力を発揮します。山だけでなく海でも活躍する光源です。

ちなみにこのZ-9Tも防滴仕様ですからアウトドアでの使用はバッチリOK。この梅雨から夏にかけては霧が発生しやすいので登山にはLEDよりもフィラメントの方が向いているかも知れませんね。ただ、フィラメントの色温度は一般的に低く、2800〜3000K程度。「電球色」になります。ですからLEDの白色光に比べてしまうと視認性はよくありません、少し暗く感じてしまうくらい。この辺りはLEDとの使い分けが必要ですね。まぁ長所あり短所ありってことです。

今年の夏はちょっとフィラメントがキテいます、私の中で。LEDライトはぶっちゃけ搭載エミッタにその性能のほとんどを依存していますので現状市販されているもの以上の明るさを提供するのは困難です。それに比べてフィラメントは大きさやランタイムを無視すれば明るいものはいくらでもありますからね。価格競争だけが目立つ頭打ちのフラッシュライトにガツンとカツを入れるカンフル剤になればなぁ〜とか思ってます。